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貴社のCFO(最高財務責任者)は経営戦略に機能していますか?
多くの企業のCFOは、戦略型CFOではなくオペレーション型CFOになってしまっているのではないでしょうか。オペレーション型CFOは、経営戦略や他部門とは隔絶され、以下のようなオペレーショナルな業務に専念させられています。
- 経理、会計の管理
- 監査対応
- 銀行交渉、資金調達
そもそも、企業の経営活動は、財務(資金調達)に始まり財務(キャッシュ獲得)に終わります。戦略もオペレーションもすべて財務を軸に展開していかなければ、真の経営目的を踏まえた経営サイクルはおぼつきません。
しかし、オペレーション型CFO機能では財務戦略不在と言われても仕方ありません。
オペレーション型CFOのもとでは、次のようなマネジメントが通常ではないでしょうか。
- 企画部門と事業部門で事業計画を策定
- トップがその事業計画をもとに資金計画と調達をCFOに指示
- CFOによる銀行交渉
私達が考えるCFOのあるべき姿は戦略型CFOです。
- 中期的なキャッシュフロー計画策定
- 企画部門と事業部門にガイドライン提示
- 企画部門と事業部門が策定する事業計画を検証し、それらを支える資金計画を展開
- 効率的な資金調達と運用(再投資)が可能となる財務戦略の策定と計画化
- キャッシュフローベースでのモニタリング
さて、もう一つの問題は、経営トップや事業部門の財務リテラシーの低さです。財務で経営を語れないから、財務とオペレーションでの通訳が必要となり、いつのまにか接点がなくなってしまう・・・
例えば、年度予算を達成して喜ぶ事業部門を尻目に、投資回収が遅れて頭を抱えるCFO等は私は何度も目にした光景です。
財務を共通語で語れる経営組織は、経営戦略の推進において極めて重要な基盤です。
事業戦略と財務戦略は車の両輪であり、どちらも主従ではありません。これらの車の両輪を走らせるマネジメント体制に革新されてはいかがですか。