財務を共通言語にする
戦略型CFOを実現するためには、CFOだけでなく事業部門も変わらなければなりません。
財務を共通言語にする
多くの会社の事業部門の最も重要なモノサシは予算でしょう。私達はこのことを否定するわけでは決してありません。ただし予算とは、財務に始まり(資金調達と運用)財務で終わる(富の獲得)経営プロセスを実現するための重要ツールであり、財務の従属関係にあるものです。
しかしながら、主従逆転して事業部門の予算が主で財務が従になってしまうと悲劇が起こります。キャッシュフロー計画をベースに事業部門へ予算策定の指示をしても、一旦財務を切り離したオペレーショナルな予算策定に走ると、財務不在のマネジメントで会社を動かしてしまうのです。例えば以下のような悲劇が起こります。
- 予算達成してもキャッシュが足りなくなる。
- 借入金の存在を事業部門が全く意識しなくなる。
このような悲劇を起こさないためには、事業部門も変わらなければなりません!
事業部門の財務リテラシーを向上し、財務を共通言語にできる組織が必要不可欠です!
そのためには、どのようなスキルが事業部門に求められるでしょうか。
事業部門に最低限必要な財務リテラシー
- キャッシュフローベースで事業の状況を把握できる
- 投資収益に関する指標を理解し、活用できる
- 管理会計とオペレーション実績を組み合わせた効率分析ができる。